GAKUWARI INTERVIEW 環境に配慮した日本の街から母国の環境問題の改善について考える。
北海道大学 文学部 文学研究科人間システム科学専攻 修士1年
張 強さん（中国 湖南省出身）
道内を旅行していて道に迷った際に男性に道をたずねたら、遠い目的地まで連れていってくれました。人も優しく、自然豊かで過ごしやすい北海道から離れたくないですね。
Q.日本に留学を決めたきっかけは何ですか？
中国では日本のアニメやドラマが放送されていて、興味を抱くようになりました。最初は中国の大学で日本語を学んでいたのですが、そのきっかけは学生時代に道徳の指導として、掲示板等に日本人のマナーの良さを表す事例などが載っていたことですね。その他にも僕が大学入学時は日本企業の中国進出が多く、日本語を学べば現地の日本企業に就職できると考え日本語を学び始めたんです。大学で日本語を学んでいる時に、交換留学の奨学金がおり、経済面での不安が消え、生きている日本語を学ぶために留学を決めました。
Q.実際に交換留学生として来日し、大学院に進んだのはなぜですか？
日本で交換留学生として楽しく過ごし、札幌は都市部なのに自然と融合していて綺麗だなと感じ、環境社会学に興味を持ちました。中国が発展していく上で環境問題は重要ですし、過去の日本の公害問題などから多くのことが学べます。北海道で一番有名な大学で勉強したいと思い、北大の院に進むことを決めました。
Q.将来の展望はどのように考えていますか？
大学時代は日本語、大学院では環境社会学を学んでいます。民族の歴史・文化を守りつつ、社会システムを構築して環境を改善していこうというものです。これらを生かした環境開発や、自然に配慮された設備などを海外に販売する仕事につくのが一番の理想ですね。他にも、実は海外からのツーリストが北海道を楽しむ旅行企画は、環境に配慮されたものが多いんです。そういったことにも非常に興味があるので学び、仕事としてできれば良いなと考えています。
