GAKUWARI INTERVIEW 医療現場の「いま」と、求められる人材。

就活篇

yoshidasensei

北海道社会保険病院 心臓血液センター 心臓血管外科 部長・医師

吉田 俊人先生

医者は一人前になるまでに非常に時間もかかりますし、様々な苦悩があります。それでも続けられるのは自身の成長とやりがい、日々学んでいく面白さがあるからです。

Q.様々な専門職がある中、チーム医療の現場状況を教えてください。

 僕の場合で手術時のチームでは、術者と助手2名が心臓血管外科医、あと麻酔科医、手術助手と麻酔助手の看護師、心臓手術時に特徴的な人工心肺の操作に臨床工学士、の10名前後がいます。こういう人たちが目的と手技を理解して統率のとれた動きをする。それぞれがプロフェッショナルな行動をすると全てが非常にスムーズに進行する。僕の理想の手術ですね。また限定された人しかできないとなるとチームの継続が困難になるので新しいメンバーの教育も必要ですね。

Q.吉田先生の学生時代はどんな学生でしたか。

 僕の場合は生き物がとても好きで、それを対象とした仕事に就きたいと考えていました。中学、高校になったくらいに一番身近な生き物は人間だと考え、興味深かかったので医学部に進学しました。医学部は必修の単位ばかりで、国家試験をパスすれば良いので、最低限の勉強しかしませんでした。成績と医師になったあとはあまり関係のない変な社会ですね。メリハリをつけて、やる時はやる、遊ぶ時は遊ぶ。自主性を楽しんだ時代でしたね。

Q.これからの医療人として、どんな人材が求められていますか。

 基本的にはコミュニケーションのとれる人、責任感の強いひと。尚且つ、多少はアソビのある人。アソビというのは遊び心もそうだし、例えばハンドルの遊びなどのゆとりです。かっちりしすぎている人は、何かあった時の衝撃にとても弱いんですよ。途中で自分が受け止めきれないような出来事は仕事にも人生の中にも必ず出てきます。その時にそれをワンクッションおける、心にアソビのある人になっていってほしいですね。

INTERVIEWER

北海道医療センター附属 札幌看護学校

照井真由美

看護師を目指す私にとって貴重な経験でした。学生生活では医療人として求められている人材になれるよう学んでいきたいです。

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